高血圧症
高血圧症とは、安静時の血圧が慢性的に高い状態が続く病気です。特に自覚症状がなく進行するため、気づかないうちに動脈硬化や脳卒中、心不全などの合併症を引き起こすリスクがあります。
羽尾内科医院(さいたま市浦和区/JR北浦和駅より徒歩10分)では、循環器専門医の視点から、正確な診断と個別性に配慮した治療を行っています。生活習慣病のひとつである高血圧症は、早期発見・継続的な管理によって合併症を防ぐことが可能です。ぜひ一度ご相談ください。
高血圧症の症状について
高血圧症の厄介な点は、「ほとんどの方が症状を感じないまま進行する」ことです。しかし、以下のような症状が出ることもあります。
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頭痛(頭重感)
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めまいやふらつき
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心臓や血管、神経に負担がかかる
これらは血圧の上昇によって血管や神経に負担がかかることで起こるものですが、どれも日常的な症状のため、見過ごされがちです。
高血圧症の原因について
高血圧症の多くは「本態性高血圧」と呼ばれるもので、原因を特定することができませんが、次のような生活習慣や体質が関係しています。
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塩分の多い食事
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運動不足
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肥満
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過度の飲酒
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喫煙
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ストレス
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遺伝(家族に高血圧の方がいる)
また、「二次性高血圧」といって、腎臓病やホルモン異常、睡眠時無呼吸症候群などが原因となる場合もあります。
高血圧症の病気の種類について
高血圧症は以下の2種類に分けられます。
1. 本態性高血圧
高血圧症の90%以上がこのタイプです。明確な原因は不明ですが、遺伝や生活習慣の影響が強く関与しています。
2. 二次性高血圧
何らかの病気が原因で起こる高血圧で、次のような疾患が関係します。
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腎実質性または腎血管性高血圧症
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原発性アルドステロン症
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褐色細胞腫
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甲状腺ホルモン異常
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睡眠時無呼吸症候群 など
血液検査等で調べることができます。
高血圧症の治療法について
当院では、患者さんそれぞれの生活背景や体質にあわせて、以下のような治療方針をとっています。
1. 生活習慣の改善
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減塩(1日6g未満が目安)
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適正体重の維持
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有酸素運動(ウォーキングなど)
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禁煙・節酒
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ストレスコントロール
これらを「薬に頼らない第一の治療」として大切にしています。
2. 薬物療法
生活習慣の改善だけではコントロールが難しい場合は、血圧を下げるお薬を使用します。主に以下の種類があります。
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カルシウム拮抗薬・・血管を広げて血圧を下げます
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ARB/ACE阻害薬・・ホルモンの働きを抑えて血圧を調整します
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利尿薬・・余分な水分を排出します
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β遮断薬・・心臓の働きを穏やかにします
薬は一生飲み続けるわけではなく、生活習慣が改善されれば減薬・中止も可能です。定期的な受診と相談が大切です。
3.ARNI 利尿及び血管拡張
高血圧症についてのよくある質問
Q1. 血圧が少し高いだけでも治療が必要ですか?
A1. 高めの血圧が続く場合、それ自体が心臓や脳に負担をかけます。症状がなくても早めにご相談ください。
Q2. 血圧は朝と夜で違うのですが、どの数値を見ればいいですか?
A2. 一般的には朝起きてすぐの「早朝血圧」が最も重要とされます。ご自宅で測定し、記録を見せていただけると参考になります。
Q3. 市販の血圧計で測る数値は信用できますか?
A3. 最近の家庭用血圧計は精度が高く、きちんとした使い方をすれば十分参考になります。腕帯式をおすすめします。
院長より
高血圧症は「沈黙の病」とも呼ばれます。自覚症状がないまま放置され、ある日突然、脳卒中や心筋梗塞を引き起こすこともあるため、見逃してはいけない病気です。
羽尾内科医院では、循環器専門医としての経験を生かし、専門的かつ丁寧な管理を行っています。
単に数値を下げるだけでなく、「なぜその数値になるのか」「どうすれば将来の合併症を防げるのか」まで一緒に考えていく治療を心がけています。
JR北浦和駅から徒歩10分、駐車場も8台完備していますので、お車でもお越しいただけます。女性医師も在籍しており、初めての方も安心してご来院いただけます。
「ちょっと血圧が高い気がする」そんなときも、気軽にご相談くださいね。
