不整脈
不整脈とは、心臓の鼓動のリズムが乱れる状態をいいます。通常、心臓は1分間に60〜100回ほど規則正しく拍動していますが、不整脈が起こると「脈が速すぎる」「遅すぎる」「リズムがバラバラになる」といった症状が現れます。
羽尾内科医院(さいたま市浦和区/JR北浦和駅徒歩10分)では、循環器専門医が在籍しており、不整脈の種類に応じた丁寧な診断と治療を行っています。
動悸やめまいを感じたときには、気のせいと放置せず、早めの受診をおすすめします。
不整脈の症状について
不整脈の症状は軽いものから命にかかわる重篤なものまで幅広くあります。以下のような症状がある方は、不整脈の可能性があります。
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急にドキドキする(動悸)
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脈が飛ぶ感じがする
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胸が苦しい、圧迫感がある
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めまいや立ちくらみ
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一瞬意識が遠のく、失神
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息切れや疲れやすさ
これらの症状は一時的なこともありますが、繰り返す場合や長引く場合は注意が必要です。
不整脈の原因について
不整脈の原因はさまざまですが、大きく分けて以下の2つに分類されます。
1. 一時的・生理的なもの
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過度のストレス
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睡眠不足
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運動後やカフェイン・アルコール摂取後
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加齢による心臓の変化
一時的なものは健康な方にも起こりますが、症状が頻回だったり、長く続く場合は医療機関の受診が必要です。
2. 病気に起因するもの
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心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患
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心不全や心筋症
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高血圧症や甲状腺機能異常
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心臓の構造的な異常
これらの基礎疾患がある方は、特に注意が必要です。
不整脈の種類について
不整脈にはさまざまなタイプがあり、それぞれ対処法が異なります。以下に主な不整脈の種類をご紹介します。
1. 期外収縮(きがいしゅうしゅく)
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脈が一拍だけ早く出たり、飛ぶような感じがします
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健康な人にも見られますが、多い場合は要注意
2. 心房細動(しんぼうさいどう)
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高齢者に多く、脈が不規則に速くなります
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脳梗塞のリスクが高いため、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)などの治療が必要です
3. 発作性上室性頻拍
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突然、心拍数が毎分150回以上になることも
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発作的に起こり、安静で治ることもありますが、繰り返す場合は治療が必要
4. 洞不全症候群・房室ブロック
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脈が異常に遅くなる「徐脈性不整脈」
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めまいや失神を伴うことがあり、ペースメーカーの適応となることもあります
不整脈の治療法について
当院では、患者さん一人ひとりの症状と検査結果をふまえて、生活指導、薬物療法、必要時には専門病院との連携まで、適切な治療をご提案しています。
1. 検査
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心電図検査(その場のリズムを記録)
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24時間ホルター心電図(日常生活中の不整脈を記録)
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心エコー検査(心臓の動きや構造を見る)
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運動負荷心電図(運動中の心臓の反応を評価)
2. 薬物療法
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抗不整脈薬(脈の安定化)
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抗凝固薬(心房細動での脳梗塞予防)
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β遮断薬やカルシウム拮抗薬(頻脈のコントロール)
3. 専門的治療(必要時に連携施設をご紹介)
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カテーテルアブレーション(異常な電気信号を焼き切る治療)
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ペースメーカー植え込み(脈が遅い方に)
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ICD(植え込み型除細動器)(命にかかわる不整脈の予防)
不整脈についてのよくある質問
Q1. 一度だけ脈が飛んだ気がします。受診すべきでしょうか?
A1. 一度だけであれば問題ないことも多いですが、繰り返す場合は検査をおすすめします。ご自身では判断が難しいため、お気軽にご相談ください。
Q2. 不整脈って治る病気ですか?
A2. 種類によって異なりますが、アブレーション治療などで根治が見込める不整脈もあります。薬でうまくコントロールできるケースも多いです。
Q3. 不整脈があっても運動して大丈夫ですか?
A3. 症状や不整脈の種類によります。まずは医師の診断を受けた上で、運動の可否を判断しましょう。
院長より
「脈が速い」「脈が飛ぶ」「ドキドキする」といった不整脈の症状は、心臓からのサインかもしれません。
特に心房細動や重症の徐脈性不整脈などは、放置することで脳梗塞や突然死といった重大なリスクにつながる可能性もあります。
当院では、循環器専門医としての経験をもとに、早期発見と適切な管理を通じて、安心できる毎日をサポートします。
JR北浦和駅から徒歩10分、駐車場8台完備。女性医師も在籍し、**「話しやすい」「相談しやすい」**診療を心がけております。
「気になるけど病院に行くほどでは…」とためらわず、どうぞお気軽にご相談ください。
